ビスケのちょこっと日記 *英語と読書感想*

英語学習と、本・TV感想など。

リポ/Hamletはfatか否か

米文学概説リポート分冊2、とりあえず終了。
 
Shakespeareって私から見ると難しいお方なので、あらすじから入って、その後対訳本を何作か読んだ。
 
そういう読み方をすると、思い違いがたくさんあったなーという話。
 
 
例えば『Hamlet』の主人公Hamletに対するイメージは、読む度に変わって計3つのイメージができあがった。
 
最初あらすじだけ読んだときは、父の敵を打とうと燃える復讐一直線の熱い男だと勘違いしてた。
だって、母をなじり、敵の顔も確認せずに剣を突き立てた若き王子だよ?
そりゃー熱くて前しか見えてない男だと勘違いしてた。
 
で、次に対訳本を読んでみたら、全然違った。
ず〜〜〜っと悩んでる兄ちゃんだった。
なよなよした王子というイメージに変更。
行動だけ抜き出したあらすじでは、Hamletの優柔不断さは見えなかった。
むしろこの悩む姿が主題なのかな。
 
 
最後、解説書を読んでイメージが変わった。
タイトルがまんま。
 
ハムレットは太っていた』
 
これはタイトルに惹かれてちらっと読んだだけ。
Hamletが痩せぎすの青白い顔をした男として演じられるのが主流となったが、考察するとどうも違うのでは、という話。
他の俳優の話もあったみたいだけど、そこまで読んでない。
 
他にも、『Othello』のOthelloが黒人(諸説あり)で、そのことをIagoが悪しざまに言う場面なんて想像していなかった。
そもそも副題にMoor(ムーア人)とあるなんて知らなかった。
ムーア人であるOthelloがベニスの議員の娘Desdemonaと愛し合い、結婚したのに、その幸せを自ら壊してしまう悲劇だったなんて、あらすじを読んだだけではわからなかった。
 
というか『Othello』ってそういう人種差別をするIagoの発言や、Othelloの妻の不貞を責める発言が、ひどい言葉遣いで、とても引用できたものじゃなかった。
引用していいのかもしれないけど、ちょっと私は恥ずかしくてとてもとても……。
 
古典作品に下ネタやスラングが含まれていて、教材として取り扱いにくいって経験、国語の古典作品でもあったなー。
蔑視の表現はさほど多くないんだけど、古文って性の描写が今より奔放というか。
とても中学生に見せられないけど、文法的には取り上げたいところが結構あった。思春期のボーイアンドガールが授業の取り上げたい内容以外に食いついちゃうと、その授業終わった後、大事なところが頭に残んないじゃん。だからなー。うーん。
 
 
話がそれた。
とにかく、あらすじは便利だけど、
あらすじだけで何とかしちゃった私は、色々勘違いしてるんだろうなって話でした。
 
 
【学習記録】
科目:英語教育法2(1日目)
時間:1時間15分
したこと:計画立てと教科書読み
 
教科書めっちゃいい本じゃないかなって印象。
いやいや第一印象だけいい女っているからね。この本もそうかもしれんね。油断しちゃいかん。
もっと読んでから判断しよう。
 
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